夏本番になり、スーパーや産直ではナス、トマト、きゅうりなどの夏野菜がたくさん出回っています。ビタミンカラーの夏野菜は見ているだけで元気になれますよね♪
瑞々しさが特徴の夏野菜ですが、実は数時間天日干しすると一味違った良さと出会えるのをご存知ですか?
この記事では、夏野菜の代表ともいえる”ナス”を使い、半日で出来る自家製干しナスの作り方と干しナスを使ったおすすめレシピの紹介をします。
夏野菜に限らず、野菜を干すと食材の水分が蒸発し、野菜そのものの旨味がグンッとアップします。また、水分が減った分、火の通りが良くなり、少ない油で早く調理ができます。ナスやズッキーニは数時間干すと少ない油でも素揚げしたようにトロトロに、また、大根やきのこなどは、生の野菜をそのまま調理したときに比べると、食感が良くなり、食べ応えが増します。
その他にも、水分が蒸発することで全体量が減るので、100gあたりの栄養価が増加(凝縮により)するというメリットがあります。また、太陽の下で干すことで、ビタミンDやカルシウムなどの含有量が上昇するとも言われています。
是非、気軽に試してみてくださね。
自家製干しナスの作り方
【使用するもの】
◆大きめのナス 2本
◆ボウル
◆平たいザル
◆キッチンペーパー
【作り方】
⑴ナスはヘタを取り、好きな大きさに切る(今回は大きめのナス2本を使い、1本は1cmの輪切りに、もう1本は縦に4等分に切りました)。
⑵大きめのボウルに水を張り、ナスを数分漬けておく(アク抜き)。
⑶ザルにキッチンペーパーを敷く。別のキッチンペーパーでナスの水気を一つずつ拭き取り、重ならないようにザルに並べていく。
⑷日が当たり、風通しの良い場所で3時間〜数時間干す。
※干し時間は天候によって調節してください。今回は夏(気温30度前後)のよく晴れた日の午後に3時間天日干しをしました。カラッと晴れた日に行うのが失敗なく短時間で作るポイントです。
では、干す前と干した後でどのように変化するのかを見ていきましょう。
まず、干す前のものはこちら。みずみずしく張りがあります。
↑干す前のナス 上:輪切り 下:縦割り4等分
そして3時間後の様子がこちら。水分が抜けて乾燥しています。
干す前の全体の重量は285g、干した後は178gに。かなりの水分が蒸発して軽くなっていることがわかります。手で持った時にシナッとするくらいが完成の目安です。
↑3時間干した後のナス
干しナスを使ったおすすめレシピ
-干しナスの味噌田楽
ごはんのお供としてはもちろん、夏は冷蔵庫で冷やして素麺の具にするのもおすすめ。こってり甘辛味が素麺との相性ばっちりです♪
【材料】
◆干しナス 大1本(縦に4等分にして3時間天日干ししたナスを使用)
◆油 大さじ1
◆☆味噌 大さじ1
◆☆みりん 大さじ1
◆☆砂糖 小さじ1
【手順】
⑴ナスは一口大に切る。
⑵フライパンに油大さじ1を熱し、⑴を入れて炒める。
⑶ナスがしんなりしたら☆を入れ、焦げないよう混ぜながら煮詰める。
⑷全体の調味料の水分が飛び、トロッとしたら完成。
-焼き干しナスの豚そぼろかけ
ナスがとろーり美味しい♡ひき肉と一緒に食べるとボリューム満点です!
【材料】
◆干しナス 大1本(1.5cmの輪切りにし、3時間天日干ししたナスを使用)
◆小松菜 1株
◆豚ひき肉 100g
◆しょうが(みじん切り) 小さじ1
◆にんにく(みじん切り) 小さじ1
◆長ねぎ(みじん切り) 大さじ1
◆☆麺つゆ(3倍濃縮) 小さじ2
◆☆水 大さじ4
◆☆片栗粉 小さじ1/2
◆油 大さじ2〜
【手順】
⑴小松菜は洗い、2cmの長さに切る。
⑵フライパンに油小さじ1を熱し小松菜を炒める。皿に取り出す。
⑶フライパンに油大さじ1を足し、ナスを入れ片面に焼き色がつくまで焼く(弱めの中火)。
⑷ナスを裏返し油大さじ1/2〜1を足す。裏面にも焼き色がつくまでじっくり焼く(弱めの中火)。
⑸ナスに火が通ったら皿に取り出す。
⑹フライパンひき肉、しょうが、にんにく、長ねぎを入れ、ヘラなどでパラパラになるまでよく炒める。
⑺ボウルなどに☆を合わせ、⑹に加える。
⑻全体にトロミがついたら火を止め、小松菜とナスの上にかける。
-その他のおすすめ調理法
・ツナやベーコンと一緒に炒めてパスタの具にする。干しナスがツナやベーコンの旨味を吸ってさらに美味しくなります♪ ケチャップ味がおすすめ。
・ハンバーグのタネに入れ(干しナスは約7mm角に切る)肉のかさ増しにする。ボリュームが出て食べ応えアップ!
・多めの油で焼き、麺つゆにつけて冷やす。食べるときは上にかつお節をたっぷりかけて。
自宅で美味しい干しナスを♪
今回は自家製干しナス(天日干しで3時間)の作り方と、干しナスを使ったおすすめレシピのご紹介をしました。野菜やきのこは干すと旨味がアップし、ビタミンDやカルシウムなどの栄養素も増加します。また、食材から水分が抜けることで、少ない油で短時間で調理することができます。
レシピは簡単に作れるものばかりなので、ナスが沢山手に入った時に気軽に試してみてくださいね♪