【本格漆】おうちで金継ぎ!|金継ぎ初心者セットの体験レポート

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割れた状態の器

「大切にしていたお気に入りの食器が割れてしまった、、!」

そんな時に、頭をよぎる金継ぎ

でも金継ぎにはいつくか種類があって、どれを選んだら良いのか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

また、「本当にキレイに直るの?」「時間がかかりそうでなかなか手が出ない、、」と躊躇してしまっている方もいるのでは?

私もその一人で、「本格漆の金継ぎの講座は、完成までに5回程通わなくていけない&お値段もそれなり」ということで、なかなか踏み切れずにいました。

そこで、以前から気になっていた、自宅でできる金継ぎセットを試してみることに。

この記事では、金継ぎセットを使って実際に金継ぎを体験したレポートを、数回にわけて紹介します。

「金継ぎセットって実際どうなの?」とお考えの方は、参考にしてみてくださいね。

目次

金継ぎ初心者セットって?

今回購入した、金継ぎセットは、【誰でも塗れますシリーズ 金継ぎ初心者セット】(製造元:株式会社 播与漆行)というもの。

【誰でも塗れますシリーズ 金継ぎ初心者セット】の外箱

楽天のこちら(↓)サイトで購入しました。

金継ぎ初心者セット 14点セット /天然漆・純金粉使用の本格セット 食器に使える金継ぎ

この金継ぎセットは、150年の歴史を持つ老舗の漆屋が作った、本格的・画期的な初心者用とのこと。

金継ぎの詳しい写真入り解説書(動画解説QRコードもあり♪)が入っているので、金継ぎが初めての人でもすぐに始められます。

実際に購入した初心者の方の声として「簡単にできた!」という口コミが多かったのでこちらを選びました。

また、天然漆や純金粉を使用して欠けた器の修復ができる&「食の安全」に考慮した天然素材を使用しているのも嬉しいポイント。

こーゆーのが欲しかった!!!というのを叶えてくれる内容でした◎

セット内容

【誰でも塗れますシリーズ 金継ぎ初心者セット】のセット内容一覧

(1)箱

 漆風呂として使う。

(2)工程解説書

(3)刷毛付き瓶入り漆『すぐ塗れ〜る』 各10cc

 透漆:接合する面に塗ったり、麦漆や錆漆、粉固めをするのに使う。

 弁柄漆:接合した部分に塗る。弁柄漆を塗った後、金粉を蒔く。

 ※漆は冷暗所(冷蔵庫など)で保管する。

(4)定盤(じょうばん)

 作業台として使う。

(5)プラスチックヘラ

 練り合わせに使う。

(6)竹ヘラ

 接合部分に麦漆や錆漆をつけるのに使う。

(7)小麦粉

 漆と混ぜて接着剤として使う。

(8)刻苧綿(こくそわた)

 漆と混ぜて刻苧漆として使う。

(9)木粉(もっぷん・きこ)

 漆と混ぜて下地として使う。

(10)砥粉(とのこ)

 木粉と同様、漆と混ぜて使う。

(11)砥石(といし)

 接合した部分を平らに研ぐために使う。

(12)試し用台紙と綿棒

 漆の乾燥を確かめるため、必ず毎回各工程の漆を試し用台紙に少量塗っておく。後日、漆が乾燥しているか麺棒で触って確認する。

(13)真綿(絹の綿)

 真綿に付いた金粉は次回も使用できるのでそのまま袋に入れて保管しておく。

(14)純金粉 0.1g

 弁柄漆が半乾き後、真綿にて蒔く。

(15)手袋

 漆によるカブレが心配な方は使用する。

商品の注意事項

注意事項として、下記の記載がありました。漆を扱うときは十分ご注意を。

「天然漆」を使用しているので、体質や体調によってカブレる場合があります。カブレを防ぐためには、ゴムやビニール製の手袋を使用することをおすすめします。

また、皮膚に漆が付いた時はサラダ油等でその部分を拭き取り、すぐに石けんで洗い流してください。

【金継ぎ工程】準備〜第二工程(接合)

今回修理する器はこちら。

割れた状態の器

高い場所から落としてしまい、3つに割れてしまっている状態です。

では、実際の金継ぎ工程を紹介していきます。

事前準備

金継ぎをする前に、破損した器を水で良く洗い汚れを落とし、乾燥させます。

割れた状態の器

第一工程:漆固め

【用意するもの】透漆

割れている部分に透漆を塗ります。余分な漆は、乾かないうちに、拭き取ります。そして、しっかりと乾燥するまで1日程置きます。

透漆を塗った状態の器の破片
透漆を塗った後、拭き取った状態の器の破片

第二工程:接合(麦漆接着)

【用意するもの】透漆・小麦粉・水・プラスチックヘラ・竹ヘラ・マスキングテープ・ウエス(木綿布)・定盤

(1)「麦漆(小麦粉に少量の水を加えて練り、さらに透漆を加えたもの)を作成し、割れた器を接着をします。麦漆を竹ヘラで薄く均等に塗り、約30分程そのままにしておきます。

(2)その後、器を接着し、マスキングテープで周りをしっかり固定します(はみ出した漆はティッシュや布などで拭き取ります)。

外側から見た、マスキングテープで固定した状態の器
内側から見た、マスキングテープで固定した状態の器

この工程では2回失敗し、やり直しました。失敗の理由は「固まりすぎてくっつかない」「ずれてうまく固定できない」の2点でした。

◆固まりすぎてくっつかない:乾かす時間が長くなりすぎて粘土が固まってしまい、粘着がなくなってしまいました。説明書通り30分間乾燥させたのですが、時間はあくまで目安で、その日の湿度や気温、パテの粘度によって違ってくるようです。

◆ずれてうまく固定できない:余分な麦漆を拭き取って固定用のマステを貼る際、片手で押さえてもう片手で麦漆を拭き取ろうとすると、器に余計な力が入ってしまい、せっかくくっつけた部分がずれてしまいました。

最終的に、家族に器を押さえて(支えて)もらって、余分なボンドを拭き取る&マステはり、この項目はクリアできました。

(3)(2)の状態で、しっかりと乾燥するまで2〜3週間置きます。


以上、【金継ぎ工程】準備〜接合(麦漆接着)の紹介でした。

感想として、接合(麦漆接着)の固定(ズレないようにマステを貼る作業)がかなり難しく、1人での作業だと大変だなーと思いました。器の割れ方にもよりますが、1人で固定が難しい場合は、誰かに器を支えてもらうと良いかと思います。

現在は、しっかりと固定されていることを祈りながら、戸棚の中で乾燥中です。

続きもお楽しみに♪


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この記事を書いた人

『食べること』『料理をすること』が大好き。管理栄養士、代行料理人としての経験を通して得た料理のコツ、日々のごはん作りに役立つ時短レシピ、キッチン用品、その他食に関する色々なコトを紹介しています。(たまに旅や暮らしについても書いてます*) 1990年生まれ。北海道出身。一児の母。

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