普段は磁器の食器ばかり使っている私ですが、先日お店で見かけた陶器のお皿に一目惚れ。
料理を盛り付けると、温かみのある質感と見た目の美しさにうっとり。気分も上がり、「やっぱり陶器っていいな〜」と満足していました。
ところが翌朝、また使おうと取り出してみると……中央にうっすら跡が。
「汚れかな?」と思って洗剤で洗い直しても落ちない。
――これ、もしかして シミ?!
磁器ではまず付かないシミが、まさか一度使っただけでできてしまうなんてショックでした。
原因を振り返ると、どうやら「洗ったあとに水分をしっかり拭き取らず、器に水がたまったままになっていた」せいで、水がたまった部分に跡が残ってしまったようです。
陶器は油染みがつきやすいとは聞いていましたが、水でもこんなに簡単についてしまうなんて…。
陶器は吸水性があるので、水や油の跡が残りやすいそうです。
陶器のお手入れは「目止め」が大切
調べてみると、陶器を使う前には「目止め」というお手入れをしておくと、シミ・汚れ・カビが付きにくくなることがわかりました。
「土鍋を使う前にする作業」といえばイメージしやすいと思います。
今回の私の失敗も、最初に目止めをしていなかったことが原因…。
そこで、購入した陶器にさっそく目止めをしてみました。
陶器の目止めの方法
必要な物と手順
準備するもの
- 大きめの鍋(陶器が入るサイズ)
- 米のとぎ汁
- 炊いたご飯(大さじ1〜2)
- 目止めしたい陶器
手順
- 鍋に米のとぎ汁とご飯を入れる。
- 陶器をそっと入れ、弱火〜中火でじっくり加熱。
※急激に温度を上げると割れることがあるので注意。 - 沸騰直前になったら弱火にして15分ほど煮る。
- ご飯がドロドロのお粥状になったら火を止め、そのまま冷めるまで放置。

↑陶器がしっかり浸かるくらい、米のとぎ汁をたっぷりと入れます

↑冷めた後はご飯のデンプンで研ぎ汁がトロッとした状態になります
実際にやってみた感想
冷めてから器を取り出して洗ってみると、なんと付いてしまっていた水シミが消えてピカピカに!
「もうダメかも…」と思っていたので、正直感動しました。
陶器を長く使うコツ
- 初めて使う前に必ず目止めをする
- 使用前に水にサッとくぐらせてから料理を盛る(汚れ防止)
- 使用後はよく乾かし、水分を残さない
少し手間はかかりますが、これでお気に入りの陶器を長く美しく使えそうです。
まとめ|陶器は「ひと手間」でぐんと長持ち
今回、陶器にシミが付いてしまったのはショックでしたが、そのおかげで「正しいお手入れ方法」を学ぶことができました。
陶器は磁器と違ってデリケートですが、目止めや普段の扱いを工夫することでずっときれいに使えます。
お気に入りの陶器を長く楽しむために、ぜひ「目止め」を試してみてくださいね♪


