ゆで卵の塩麹漬けは、そのまま白いごはんにのせて食べたり、お酒のお供にしたり、潰して卵サラダにしたりと、何かと便利な常備菜です。
作り方は、ゆで卵の殻を剥いて塩麹に数時間以上漬けるだけ。塩麹に漬けておくと黄身がオレンジ色に変化してとろーり濃厚になるのは、塩麹の塩分のせいで卵の水分がぬけるからだそう。一晩寝かせたものは黄身の光沢感がアップしていかにも美味しそうな見た目になります。
また、ゆで卵の半熟度合いによって出来上がりの印象はかなり変わってきます。もう少し固め(もしくはやわらかめ)に作りたかったのにな〜と後悔することなく、一回でお目当ての固さに作れたら嬉しいですよね♪
この記事では、ゆで卵を塩麹に漬ける時の適した半熟度合いを知るため、ゆで卵を7分、7分半、8分、8分半と30秒ごとに取り出した後、塩麹に24時間漬け、形状の違いを比較しました。それぞれ個別に解説をしていますので、お料理をする際の一つの目安としていただければと思います。
ゆで卵を塩麹に漬ける場合の半熟度合いを比較!実験内容
【使ったもの】
◆生卵 4個
◆塩麹(塩分13%) 大さじ2
◆清潔なポリ袋 4枚
◆ステンレス製の手つき鍋
◆タイマー
◆ボウル(ゆで上がった卵を冷やすために使用)
【方法】
⑴卵はMサイズを使用し、ゆでる直前まで冷蔵庫に入れておく。
⑵沸騰したお湯にお玉で卵を入れ、7分から8分半まで30秒ごとに卵をとりだしていく。ゆで上がったらすぐに冷水で冷やして殻をむく。
⑶清潔なポリ袋に卵と塩麹(卵1個につき塩麹大さじ1/2)を入れ、軽くもむ。
⑷冷蔵庫に入れ24時間置く。
結果
まず、塩麹に漬けることで黄身がどのように変化するのかを見ていきましょう。塩麹につける前の卵と塩麹に24時間漬けた後の卵の違いがこちらです。
塩麹につけた後は漬ける前に比べて、全体的に黄身の色がオレンジ色になっています。また、黄身の半熟部分の光沢感が増し、トロリとした見た目になりました。食べた印象は、何もつけずにご飯のおかずになるくらい、すべての卵にしっかりと塩味がついていました。
次は個別に見ていきましょう。
【ゆで時間7分】
黄身が全体的にトロッとした液状です。丼ものやカレー等、黄身とごはんが合わさると美味しい料理に向いている固さかと思います。
【ゆで時間7分半】
7分に比べて黄身の外側(白身に近い部分)が固まっていますが中心部はまだ液状です。切って横にすると黄身はトロリと流れます。ラーメン屋さんの味玉のイメージに近いかなと思います。
【ゆで時間8分】
黄身がかなりしっかりと固まってきました。半分に切って横にすると黄身はゆっくりと変形する程度。
【ゆで時間8分半】
半熟の透明感はありますが、半分に切って横にしても黄身はたれません。サラダなどに綺麗に盛り付けをしたい時はこの固さが向いていると思います。
また、さらに長く浸けた時の変化を見るため、塩麹に24時間漬けた場合と48時間漬けた場合の違いの比較も行いました。24時間後と48時間後では卵の形状に大きな変化はなく、若干48時間の方が味が濃くついているかなと感じる程度でした。次回は、もう少し漬け時間を短くしたものを比較してみたいと思います。
左:塩麹に48時間漬けたもの 右:塩麹に24時間漬けたもの
まとめ
この記事では、ゆで時間が違う半熟ゆで卵(7分、7分半、8分、8分半)を塩麹に漬け、24時間後の形状の違いを比較しました。7分は黄身が全体的にトロッとした液状、7分半は7分に比べて白身に近い部分の黄身が固まっていますが、中心部はまだ液状。半分に切って横にするとトロリと流れます。8分は黄身がかなりしっかりと固まってきました。半分に切って横にしても黄身はゆっくりと変形する程度。8分半は半熟の透明感はありますが、半分に切って横にしても黄身は垂れません。サラダなどに綺麗に盛り付けをしたい時にはこの固さが向いている、という結果になりました。
個人的に一番好みの固さは7分半ゆでたものでした。そのままご飯のおかずにしたり、パンに挟んで食べるのにちょうど良い固さです。一方、クラッカーにのせてオードブルにしたり料理の付け合わせとして綺麗に盛り付けをしたい時は8分か8分半ゆでたものが向いているようです。
お湯の沸騰具合や一度にゆでる卵の個数などにより、今回の結果と多少の差が出てきてしまう可能性はありますが、お料理する際の参考にしていただければと思います。