鶏むね肉を塩麹につける「方法」と「切り方」を詳しく解説|管理栄養士のレシピ

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鶏肉

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鶏むね肉は高タンパクでヘルシーな上、安価で購入しやすく人気のある部位。

一方、パサつきやすい特徴があるので、調理法に迷ってしまう方もいるのではないでしょうか?

この記事では、そんな鶏むね肉を美味しく調理する方法の一つとして、鶏むね肉を塩麹に漬ける方法を「切り方のコツ」を含めて詳しく紹介します。

「安価でヘルシーな鶏むね肉を美味しく調理する方法は?」「鶏むね肉の上手な切り方を知りたい!」という方は是非一読してみてくださいね。しっとり美味しい鶏むね肉のレシピの幅が広がりますよ♪

目次

塩麹はどのくらい使う?

肉を塩麹に漬けたら美味しくなるのはわかってはいるけれど「実際にどのくらいの量の塩麹を入れたら良いの?」という疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

塩麹は食材に対して10%の割合で使うと、その効果を最も発揮すると言われています。わかりやすい例として、鶏むね肉200gを使う場合、塩麹20g(約大さじ1)を使います。「食材100gに対して塩麹大さじ1/2を使う」と覚えると、食材の量が変わった場合にも塩麹の量を調整しやすいですよ♪

ちなみに、この記事に出てくる塩麹は、塩分が13%になるよう作った自家製の塩麹を使っています(一般的にスーパーで売られている塩麹は塩分13%のものが多いです)。減塩の塩麹や塩分が13%以下の自家製の塩麹を使う場合は使用量を調節してくださいね。

鶏むね肉を塩麹に漬ける際の「切り方」のコツ

今回は2種類の切り方を紹介をします。

鶏肉を切る際、包丁よりもキッチンはさみを使う方が作業をスムーズに行うことができます(下記で紹介する切り方は、どちらもキッチンはさみを使っています)。

また、塩麹につけた鶏むね肉は、清潔なポリ袋やジップロックに入れて約2週間冷凍庫で保存が可能です。鶏むね肉が安売りの時にまとめ買いをして、一度に切って塩麹に漬けた状態で冷凍保存をしておくのがおすすめ。切ってから冷凍保存をしておくと、鶏肉の下処理をすることなくすぐに調理を始めることができるので忙しい日の時短にも繋がりますよ♪

一口サイズに切る

一口サイズに切った鶏むね肉は、味付けや一緒に調理する野菜によってアレンジがしやすいのが特徴。

鶏むね肉を上手に一口サイズに切るポイントは、小分けにしてから繊維を断つように切ることです。また、出来るだけ厚さ・大きさをそろえて切ると火の通りが均一になりますし、出来上がりの料理の見た目も良くなります。

今回は250gの鶏肉(約2人分)を使っています。

【手順】

下準備:鶏肉から水分が出ている場合は、キッチンペーパーで水気を拭き取っておく。

皮を下にして置いた鶏むね肉
切る部分に赤線を入れた鶏むね肉

⑴鶏むね肉は皮がついている面を下にしてバットなどに置く。上写真のように厚みのある部分が上になるよう置いた場合、向かって右側の①の部分をキッチンはさみで削ぐように切り落とす。

切る部分に赤線を引いた鶏むね肉

⑵次に②の部分を肉の繊維に沿って4〜5等分に切る(上写真・赤線)。

切る部分を赤線で示した5等分にした鶏むね肉

⑶①と4つに分けた②を一口サイズに切る。その際、上写真の赤線のように繊維を断つように切る。

5等分にした状態で一口大に切った鶏むね肉

⑷完成♪

ポリ袋に入った一口サイズの鶏むね肉

⑸清潔なポリ袋(又はジップロック)に、切った鶏むね肉と塩麹を入れ、口をしっかりと結ぶ(今回は約250gの鶏むね肉を使ったので、塩麹大さじ1強を使用)。袋の上から手で優しく揉み込んでから、常温で30分置く。

30分経ったら、そのまま冷凍庫へ♪

使うときは、調理する数時間前に冷蔵庫に移し、ゆっくりと解凍します。ドリップを防ぐためにも冷蔵庫解凍をおすすめしますが、時間がない時は電子レンジの解凍機能を使っても◎

おすすめの焼き方

※塩麹は焦げやすいので終始焦げ付きに注意し火力を調節してください。

⑴鶏むね肉250gに対して片栗粉大さじ1を袋の中に入れ、よく揉み込む。(片栗粉を揉み込むことで、肉の水分が外に流れ出るのを防ぎ、仕上がりがよりしっとりと柔らかくなる。また、片栗粉は水分を含むとモチっとしたトロミのある食感を出すので、後ほど野菜などと一緒に炒めたときに全体が馴染みやすい)

⑵フライパンに油をしき、鶏むね肉を入れ、中火で片面に焼き色がつくまで焼く。(この時、スライスしたニンニクを一緒に入れてもOK。にんにくの香りでワンランク上の味に♪)

⑶鶏むね肉を裏返し、水大さじ1を入れてからをし、3分〜5分蒸し焼きにする。(蓋をのせる段階で火力を弱めの中火にする)

フライパンに入った焼き終わった一口サイズの鶏むね肉

⑷蓋を開け、焦げないよう鶏肉を裏表返しながら全体の水分を飛ばしたら、完成。

焼けた鶏肉はそのまま食べてももちろんOKですが、野菜と一緒に炒めるのもおすすめです。

野菜と一緒に炒める場合、焼けた鶏肉を一度フライパンから皿などに取り出してから野菜を炒め、野菜に火が通ったら再度鶏肉を戻入れ、味付けします。 注意点として、鶏肉に塩麹の塩分が割としっかりついているのでお料理の味付けは味見をしながら行ってください。(入れる野菜の量にもよりますが、薄味が好みの方はブラックペッパーをふるだけでも十分なくらいしっかりと味がついてます。)

ステーキ風に切る

ボリュームのある鶏肉料理を作りたい時はこの切り方がおすすめです。

1枚の鶏むね肉から2人分を切り分ける方法です。今回は300gの鶏肉を使っています。

【手順】

下準備:鶏肉から水分が出ている場合は、キッチンペーパーで水気を拭き取っておく。

切る部分に赤線が入った鶏むね肉
3等分にし①〜③の番号をふった鶏むね肉

⑴鶏むね肉を皮が表・厚い部分が上側になるように置き、3つに切り分ける(上写真・赤線部分)。

その際、①と②が大体同じ重さ(約1食分、125〜130g)になるように切る(①の部分は厚みがあるので、表面積は①よりも②の方が大きめになるように切ると重さが揃いやすい)。

③は余りの部分。200〜250gの小さい鶏むね肉を使う場合や、たくさん食べたい場合は③を余らせずに使ってしまっても◎

3等分にしたうちの1つの鶏むね肉
切る部分を黄色線で肉の状態を赤線で示した鶏むね肉

⑵まずは①の切り方。

上写真の矢印の向きに切れ目を入れていく。肉は完全には切り落とさず、つながった部分を1cm程残しておく(キッチンはさみを使い少しずつ切ると失敗なく切れる)。切り終わった肉は横から見るとアルファベットの「Z」の形(上写真の赤線)になるイメージ。

3等分にしたうちの1つの鶏むね肉
切る部分を黄色線で肉の状態を赤線で示した鶏むね肉

⑷次は②の切り方。この部分は①の部分より厚みが薄いので切れ目は一本のみ入れる(上写真・矢印)。こちらも肉は完全には切り落とさず、つながった部分を1cm程残しておく。切り終わった肉はひらがなの「く」の字形(上写真・赤線)になる。

開き終わった鶏むね肉

⑸開き終わった状態(上写真)。向かって左側が②、右上が①、右下が③。

③の余り部分は細かく切ってラップなどに包み冷凍保存をしておくと、オムライスや汁物の具としてサッと使えて便利。

塩麹をまぶした鶏むね肉

⑹開いた鶏むね肉(1枚約125g)に塩麹大さじ1/2強ずつとブラックペッパー少々を振り、スプーンなどで裏表全体にのばす。

ポリ袋に入った鶏むね肉

⑺鶏むね肉を開いた状態で重ね、清潔なポリ袋(又はジップロック)に入れる。

そのまま常温で30分おき、その後冷凍庫へ♪

解凍は一口サイズに切った場合と同じく、使う数時間前に冷蔵庫に移し、ゆっくりと解凍します。ドリップを防ぐためにも冷蔵庫解凍をおすすめしますが、時間がない時は電子レンジの解凍機能を使っても◎

おすすめの焼き方

※塩麹は焦げやすいので終始焦げ付きに注意し火力を調節してください。

⑴フライパンに油をしき、スライスしたニンニクとステーキ風に開いた肉を入れ(皮面が下になるように置く)中火で焼く。

フライパンで焼いている途中の鶏むね肉

⑵焼き色がついたら裏返し、裏面にも焼き色がつくまで焼く。(ニンニクが焦げそうな場合はニンニクを一度取り出しておく)

⑶蓋を少し隙間を開けた状態でのせ、火力を弱めて3〜5分程蒸し焼きにする。

⑷蓋を開け、裏表返しながら中心部までしっかりと火を通す。(焦げないよう注意)

⑸清潔なキッチンはさみとトングを使い、鶏肉を一口大に切る。(熱いので注意)

⑹キャベツの千切りなどと一緒に皿に盛り付けたら、立派なワンプレートの完成♪

まとめ

この記事では、鶏むね肉を美味しく調理する方法の一つとして、鶏むね肉を塩麹に漬ける方法を「切り方のコツ」を含めて詳しく紹介しました。

「切り方のコツ」として、鶏むね肉の切り方を2種類紹介しました。どちらの切り方も一度覚えてしまうと、楽に効率よく調理ができるのできるので、毎日のお料理に役立ちます。また、塩麹につけた後の鶏肉のおすすめの焼き方として、蓋を使い、弱めの火力でじっくりと火を通す方法を紹介しました。

鶏むね肉を塩麹に漬けると、しっとり美味しくなる他、使う調味料が少なくて済むなど時短料理につながるメリットも。日々のお料理の参考にしてくださいね♪

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この記事を書いた人

『食べること』『料理をすること』が大好き。管理栄養士、代行料理人としての経験を通して得た料理のコツ、日々のごはん作りに役立つ時短レシピ、キッチン用品、その他食に関する色々なコトを紹介しています。(たまに旅や暮らしについても書いてます*) 1990年生まれ。北海道出身。一児の母。

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