北海道の実家で、白米と一緒によく炊いている小さな黒豆があります。
その名も「黒千石(くろせんごく)大豆」。
一般的な黒豆に比べてかなり小粒な見た目のこの黒豆、味はというと、ほんのりとした自然な甘みがあり、噛むとほどよい歯ごたえも楽しめます。
私は以前から、この黒千石大豆が好きで、北海道に帰省するたびに購入したり、実家からほかの食品と一緒に送ってもらったりしていました。
ところが、身近な食材として何気なく食べていたこの豆、実は北海道ゆかりの希少な大豆だったそう!
関東のスーパーではあまり見かけないこともあり「北海道ならではの食材だったのか…」と、あらためて興味が湧いてきました。
今回は、そんな黒千石大豆の魅力や、わが家での食べ方、気になる栄養についてご紹介します。
黒千石大豆って?
黒千石大豆の特徴は、なんといってもその小ささ。


一般的な黒豆をイメージしていると、初めて見たときには驚くかもしれません。まるで子供に頃に公園で拾ったビービー弾のような、ころんとした小粒サイズ。黒くてつやのある見た目も、なんだか可愛らしいのが特徴です。
こんなに小さい豆ですが、加熱して食べてみると、ほんのりとした甘みと独特の歯ごたえがあります。
ちなみに、黒豆というと、お正月に食べる甘く煮た黒豆を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
私も以前、黒千石大豆を普通の黒豆のように甘く煮てみたことがあります。
ただ、食べてみると、一般的な黒豆のようなふっくらとした食感とは少し違いました。どちらかというと、あっさりとした味わいで、豆そのものの素朴なおいしさを楽しむタイプ。
もちろん、煮方や好みにもよると思いますが、個人的には甘煮にするよりも、ご飯に混ぜて食べるほうが黒千石大豆の良さを引き出せている気がします。
実は希少な豆?!
これまで、北海道の実家で当たり前のように食べていた黒千石大豆。
関東ではあまり見かけないため、単に地域によって流通量が違うのかな、くらいに思っていました。
ところが、調べてみると、黒千石大豆にはちょっと興味深い歴史があることが分かりました。
黒千石大豆は、北海道で栽培されてきた極小粒の黒大豆です。かつて栽培が途絶えかけたものの、種が保存されていたことから復活につながったという、貴重な歴史を持つ豆なのだそう。
今、こうして食べられるのも、生産者の方々が大切に受け継いできたおかげなのですね〜
いつも何気なく食べていた食材にも、知らなかった背景や物語があるのを知ると、いつもの豆ご飯が、なんだか少しありがたいものに感じられます。
北海道に帰省した際には、また忘れずに買って帰りたい食材のひとつです。
わが家の定番!黒千石大豆の豆ご飯
黒千石大豆のおすすめの食べ方は、やっぱり白米と一緒に炊くこと。
特別な調理をしなくても、いつもの炊飯に加えるだけなので、とても手軽です。
小粒なので、白米と一緒に浸水させておくと、炊き上がりにはしっかり柔らかくなります。数時間から一晩ほど浸水させておくと、食べやすい食感になります。
わが家では、前日の晩に白米と黒千石大豆を一緒にとぎ、炊飯器のタイマーをセット。翌朝には、黒千石入りのご飯が炊き上がるようにしています。
朝から豆をゆでたり、別の鍋で調理したりする必要がないので、忙しい日にもぴったり。
白米だけのご飯ももちろんおいしいですが、黒千石大豆が入ることで、見た目にも変化が出て、噛むたびに豆の食感がアクセントになります。
また、一般的な黒豆に比べて粒が小さいので、ご飯の中で豆だけが目立ちすぎないのもポイントです。
ちなみに、わが家の子どもも、黒千石入りのご飯を食べています。
たまに豆を口から出してしまうこともありますが…。もしかすると、独特の歯ごたえが気になるのかもしれません。
それでも、特に嫌がることなく食べてくれるので、子どもにも取り入れやすい豆ご飯なのかなと感じています。
豆類を食事に取り入れたいけれど、子どもが大きな豆を苦手としている場合にも、試してみる価値がありそうです。
もちろん、食べやすさには個人差があるので、様子を見ながら取り入れたいですね。
黒千石大豆の豆ご飯の炊き方
わが家でいつも作っている、シンプルな黒千石入りご飯の炊き方をご紹介します。

【材料(米3合分)】
- 白米:3合
- 黒千石大豆:約大さじ2
- 水:通常の炊飯時と同じ目盛りまで
【作り方】
- 白米をいつもどおりにとぎます。
- 黒千石大豆も加え、一緒にとぎます。
- 炊飯器の内釜に通常どおり水を入れ、数時間から一晩ほど浸水させます。
- 炊飯器のタイマーをセットし、いつもどおり炊飯します。
- 炊き上がったら全体をさっくり混ぜて完成!
わが家では、米3合に対して黒千石大豆を大さじ2ほど入れています。
水加減は好みにもよりますが、今のところ、通常の白米を炊くときと同じ水の目盛りでおいしく炊けています。
豆をたくさん入れれば、より豆の存在感が増しますし、少なめにすれば白米にさりげなく豆を加えられます。まずは大さじ2程度から試して、好みの分量を見つけるのもよさそうです。
なお、豆の状態や炊飯器によって仕上がりは変わることがあります。浸水時間や水加減は、使う黒千石大豆の説明も参考にしながら調整してみてください。
※タイマー炊飯をする場合は、使用する米や豆の表示、炊飯器の取扱説明書に従い、長時間の常温放置にならないようにしましょう。
小さな粒に栄養がぎゅっと詰まっている?
黒千石大豆について、もうひとつ気になったのが栄養面です。
大豆といえば、たんぱく質をはじめ、食物繊維やミネラルなどを含む、栄養豊富な食品として知られています。
黒千石大豆も大豆の仲間。
さらに、黒千石大豆は一般的な黒豆と同様、ポリフェノールの一種であるアントシアニンなどが豊富に含まれ、こうした成分も黒千石大豆の魅力として研究されているそう。
栄養成分の量は、品種や成分の種類、比較する豆の状態などによって異なりまが、日々の食事に少しずつ取り入れたい栄養素を持つ食材の一つです。
まとめ
北海道の実家で、当たり前のように食べていた黒千石大豆。
小さくて、ほんのり甘くて、噛むとほどよい歯ごたえがある。白米と一緒に炊くだけでおいしく食べられる、わが家のお気に入りの食材です。
それが実は、栽培の歴史や品種ならではの特徴を持ち、研究の面でも注目されている豆だったとは知りませんでした。
関東ではなかなか見かけないこともあり、北海道に帰省したときに買ったり、実家から送ってもらったりしていましたが、これからは今まで以上に大切に味わいたいと思います。
毎日の食事は、つい食べ慣れたものばかりになりがちですが、身近な食材について調べてみると、意外な発見があるものですね。
北海道の小さな黒豆、黒千石大豆。もし見かける機会があったら、ぜひ手に取ってみてください。まずは白米と一緒に炊いて、その素朴なおいしさを味わってみるのがおすすめです♪




