スーパーのお肉売り場の中でも豚切り落とし肉は価格がリーズナブルで購入しやすい部位です。また、炒め物、煮物などアレンジの幅が広いので小分けをして冷凍にストックしておくと、とても便利。
この記事では、豚切り落とし肉の選び方のコツと「豚切り落とし肉」と「豚こま切れ肉」の違い、そして冷凍保存の方法のご紹介をします。豚切り落とし肉って?と疑問に思っている方、忙しくて頻繁に買い物に行けない方、できるだけ節約をしたい方など必見です。
豚切り落とし肉の選び方のコツ「切り落とし肉?こま切れ肉?」
スーパーに売られている豚切り落とし肉をよく見比べてみると、パックごとに肉の厚さや大きさ、脂身の多さが違うことに気がつきます。
そもそも豚切り落とし肉とは、一種類の部位の半端部分を集めた切れ端肉のこと。スーパーによっては「もも切り落とし」のように、部位の名前が表記されている場合もあります。また、たとえ同じ部位であっても、パックごとに肉の形状に大きな差があることが多いです。
ちなみによく混合されやすいのが、豚こま切れ肉。豚こま切れ肉は、一般的に部位の指定がなく大きさも厚さも不均一ですが安価で使いやすい、とされています。上記の違いから、豚こま切れ肉よりも豚切り落とし肉の方が部位が決まっている分火の通りも均一になり、アレンジがしやすいと言えます。
豚切り落とし肉の中で、特にオススメな形状(部位)は、できるだけ薄くスライスされていて、さらにサシ(霜降り)のような脂が適度に入っているものです。では細かく見ていきましょう。
-できるだけ薄くスライスされているもの
薄くスライスされていると、炒めものや煮物に使った時もやわらかく仕上がります。豚しゃぶサラダのように肉をゆでる場合も火が通りやすいので、まだ火が通ってなかった!というのも防げますし、時短料理にもつながります。
-サシ(霜降り)のような脂が適度に入ったもの
脂が多すぎると料理が脂っぽくなってしまいますし、加熱したときに肉全体のカサが減ってしまいます。また、赤身が多すぎるとパサついた食感になってしまいがちです。下の写真①のように、サシ(霜降り)のような脂が適度に入っているものだと、どの調理法の場合でもやわらかく美味しく仕上がるのでおすすめです。一方、写真②のように筋張った部分が目立つ部位のものは、煮込み料理などひと工夫する料理に使う場合は良いですが、さっと炒めるだけの調理法だと固い食感になりやすいので、アレンジの幅が広いという点ではあまりおすすめはしません。
↑①サシ(霜降り)のような脂が適度に入った部位
↑②筋張った部分が目立つ部位
豚切り落とし肉の冷凍保存方法
豚切り落とし肉は、大容量で売られているメガパックや、安売りの時にまとめて買って冷凍保存をしておくのがおすすめです。切り落とし肉に限らず、肉を冷凍した場合の美味しく食べ切れる期間は、2週間程度と言われています。ご家庭の人数や食べる量によって約2週間で使い切れる量を購入しましょう。
冷凍をする場合、豚肉を小分けし薄く広げてラップに包み保存します。我が家では豚肉を大体60g〜80gずつに分け、大きい肉はキッチンバサミで一口大に切ってから冷凍します。切ってから冷凍することで解凍後に切る手間が省け、サッと加熱調理できるので便利です。60g〜80gという単位は、副菜の旨味出しなどで少量を使いたい場合は小さめのラップ一つ分を解凍、2人分の主菜の炒め物を作りたい場合は大きめのラップ2つ分を解凍と、用途によって分量を調節しやすい単位です。慣れるまでは何度か計量してみると良いかと思います。
解凍する場合、使う分を事前に冷蔵庫に移し時間をかけて解凍するのが理想ですが、急いでいる場合は電子レンジの解凍モードを利用してもOKです。電子レンジでの解凍の仕方によっては、ドリップ(冷凍肉を解凍したときに肉の内部から分離して出る赤い液体のこと)が出たり、肉の一部が茶色く(加熱された状態)なってしまうことがあります。肉のパサつきや味の劣化の原因となるので、電子レンジの解凍モードを利用する場合は、数分〜数十秒ごとに様子を見ながら解凍しましょう。
まとめ
この記事では、豚切り落とし肉の選び方のコツと「豚切り落とし肉」と「豚こま切れ肉」の違い、そして冷凍保存の方法のご紹介をしました。豚切り落とし肉は豚肉の中でもリーズナブルで購入しやすい部位です。上手に選んで冷凍保存しておくと、いろんな料理に使えてとても便利。我が家の冷凍庫にも常にストックがあります。
特に忙しくて頻繁に買い物に行けない方、できるだけ食費を節約したい方におすすめです。ぜひ参考にしてみてくださいね。